ニャーの一生 その一 | コラムニスト・ニャー

ニャーの一生 その一

ウジャラ ウジャラ うざってぇー。
早く産まれてぇー。

ってずっとガマンしてたよ。それでやっと、オカンの腹の外に出たら、似たようなヤツがいっぱい産まれてるじゃない?

焦ったわよ。

おっぱい飲まなきゃ!
オカンのお腹が狭いもんだとばっかり思ったら、こんなに他のヤツも詰まってたなんて。そりぇもう慌てて、オッパイ探したわよ。

、、、でもね、ニャーの鼻の中になんか詰まってた。

やっべぇー!

ぜんぜん鼻が効かない。だからオッパイどこにあるか分からない。
でも周りじゃいっしょに産まれた毛むくじゃらが、ニューニュー鳴きながら、我先にオッパイ目指してのた打ち回ってるじゃない。

クッチョー!

そう思った時にはもう、ニャーはびりっ欠になっちゃった。それから毎日、びりっ欠でオッパイを飲んだの。

みんなゴキュゴキュ飲んだ後だから、いっつもシナシナおっぱい。シトシトって染み出るようなおっぱいしか飲めなかった。